CLANNAD小話(1)
<怪談>
椋「最近、幽霊が出るそうですよ」
椋がどこで仕入れてきたのかそんなことを言いだした。
春原「さっきそんな事言ってたヤツが居たな」
春原までそんなことを言っている。
杏「さっき聴いたんだけど…」
朋也「幽霊が出るんだろ」
先手を取ってやって少し優越感を味わえたぞ。
杏「最後まで言わせなさいよ」
朋也「椋からきいた」
杏「なら…仕方ないわね」
朋也「で、どんなヤツだ」
杏「そうそれなんだけど」
朋也「もしかして、小柄で」
杏「そうそう」
朋也「星形の木彫りを配ってる一年生か?」
椋「違いますよ」
朋也「ゑ?」
すると、風子以外の誰かだって言うのか!?
春原「小柄は合ってるんだけどな…」
杏「ねぇ」
椋「うん…」
朋也「何だそりゃ!? なんだかわからねえぞ」
……
…放課後…
智代「幽霊が出るらしいからな」
朋也「智代も知ってるのか」
智代「だから護衛してやるんだ」
朋也「護衛って…実は口実で怖い物見たさだろ」
智代「わかるか。流石、朋也だ」
そんなこんなで、商店街。
智代「確かこの辺だと聴いたんだが…」
朋也「そこまで詳しい情報なのか」
智代「まあいい折角だから、一緒に歩くか」
朋也「それは構わないが…」
たたたたた…
?「のいて〜! そこの人〜」
全速力で駆けてきた少女をサクッと回避する俺と智代。
?「うぐぅ…止まらないよう〜」
とだっ☆ なんだか勝手に転けてるぞ。
?「何で避けたの〜」
朋也「避けろって言われたからだ」
?「…?」
辺りをきょろきょろ見渡す女の子。
季節外れのダッフルコートにミトン型の手袋。胸には大事そうに抱えた大袋入りのたい焼き。
?「…此処どこ?」
朋也「○×町だ」
現状把握した少女は、
?「うぐぅ…間違ったみたい。こりゃまた失礼いたしましった」
ずるっ
朋也「植○等か!?」
と突っ込んだときには女の子はすでになく…
智代「ゆうれい…か? アレ…」
ひゅう〜るるるるる
ンでもって別の町では…
北川「こんな物もらったぞ」
遅れて学食にやってきた北川が、木彫りで星形の物体を俺に渡した。
祐一「何だそりゃ」
栞「ヒトデですか」
香里「…栞。あんたどんなセンスしてるのよ」
名雪「星にも見えるよ」
祐一「それが普通だって」
栞「ひどいですよ。祐一さん」
祐一「俺だけ責められるのか…」
北川「或る意味役得だな」
祐一「で、どんなヤツが配ってたんだ」
斉藤「おう、そこの廊下で、他校の制服着た小さいのがこんなのを…」
北川「俺が言おうとしたのに…」
で、食後の運動をかねて、例の中庭まで行く途中の廊下で小柄な女生徒がぶつかってきた。他校の制服を着ているから、この子が北川達が行っていたやつに違いない。
他校の制服を着た小柄な女生徒「あっ、すみません」
祐一「俺か」
他(中略)女生徒「これあげます」
祐一「星?」
栞「ヒトデですよね」
栞がにっこりと笑顔で返すと
(略)女生徒「そうです」
祐一「シックスセンスか」
栞「そんなこと言う人嫌いです」
女生徒「そうです。風子の作ったこれは…」
…なんだか恍惚の表情だ。
祐一「なんだか、こいつ誰かに似てないか?」
栞「そうですねえ…」
祐一「小柄でドジで、はしこそうな…」
栞「それって…」
祐一「あゆだな」
栞「そう言えば、最近あゆさん見ませんね」
祐一「どっかでまたドタバタやってるんだろ。冬になれば会えるって」
栞「…そうですよね」
…
女生徒「…とっても可愛いんです…って誰もいません」
…後日
私が美汐さんからうかがった話によると…
『女生徒は目の前から掻き消されるよう消えていなくなりました』
暫くの間、他校の制服を着た幽霊が木彫りの星(?)を校舎内で配っていた…校内でそんな噂が飛び交ったのは、言うまでもありません。
…あゆさんが覚める少しだけ前の話です…
〆
詩子「やっちゃったわね」
栞「作者逃げたみたいですよ」
風子「最悪です」
ジャムの瓶さんのサイトに間借りさせて貰っているものと同じ物です。ジャムの瓶さんその節は有り難うございました。
澪『あっ作者なの! 問い詰めるの!』
澪になら問い詰められたい気もしますが、まあ、それはそれと言うことで…御免!